ディフェンス戦術

ディフェンス カバレッジ

代表的なカバレッジを、フィールド図(オフェンス/ディフェンス配置 + 担当ゾーン・マッチアップ)とあわせて解説。

カバー0 COVER 0

隊形: ニッケル4-2-5

ディープヘルプを一切残さない「ノーヘルプ」。5人の受け手全員にマンツーマンで付き、残る2人もブリッツに回す完全マンカバレッジ。最速でプレッシャーをかけられる代わりに、1つでも負ければ大きなプレーを許すリスクが高い。

カバー0図 ニッケル4-2-5で、CB2人・S・LB1人・NB1人がそれぞれ受け手にマンツーマンで付き、ディープヘルプが一切なく、残る2人(LBとS)がブリッツする図。 20 15 10 5 ディープヘルプなし LOS DEDTDTDE LTLGCRGRT XHYZ RBQB CBCBS NBLBLB S マンカバレッジ(点線=マッチアップ) ブリッツ(計6人ラッシュ)
守備役割マーク対象・備考
CB×2マンツーマンX・Z(アウトサイドWR)
SマンツーマンY(TE)
NBマンツーマンH(スロット)
LB(Mike)マンツーマンRB
LB(Sam)ブリッツ追加ラッシャー
Sブリッツ追加ラッシャー(ヘルプなし)
コーチングポイントディープヘルプが一切ない完全マンツーマン。空いた人数を全員ブリッツに回せるため最速でQBにプレッシャーをかけられる代わりに、1つでもマンで負けると即失点のリスクを負う。
有効な状況短いタイムで嫌なプレーを潰したい場面(3rd & ロング等)や、オフェンスのプロテクションを崩したいブリッツ回だけに使うことが多い。
弱点・攻略法マンカバレッジを1対1で剥がせるルート(スラント、フェイド、YACの得意なレシーバー)が刺さりやすい。ホットルートやスクリーンでブリッツを利用する攻略も有効。

カバー1ブリッツ COVER 1 BLITZ

隊形: ニッケル4-2-5

5人の受け手にマンツーマンで付きつつ、S1人だけがディープ全体をカバーする「マンフリー」。残る1人をブリッツに回すところが他のカバー1との違い。

カバー1ブリッツ図 ニッケル4-2-5で、CB2人・S・LB1人・NB1人がそれぞれ受け手にマンツーマンで付き、S1人がヘルプなしでディープを1人カバーし、残る1人のLBがブリッツする図。 20 15 10 5 ディープ(フリー) 10yd+・S1人・ヘルプなし LOS DEDTDTDE LTLGCRGRT XHYZ RBQB CBCBS NBLBLB S マンカバレッジ(点線=マッチアップ) ブリッツ
守備役割マーク対象・備考
CB×2マンツーマンX・Z(アウトサイドWR)
SマンツーマンY(TE)
NBマンツーマンH(スロット)
LB(Mike)マンツーマンRB
LB(Sam)ブリッツ追加ラッシャー
Sフリー(ディープ)10yd+、ヘルプなしで全体をケア
コーチングポイント5人がマンツーマンでレシーバー全員に付き、S1人だけがヘルプなしでディープをカバーする「マンフリー」。残る1人(この図ではLB)をブリッツに回すところが他のカバー1との違い。
有効な状況パスラッシュを増やしながらもディープに最低限のヘルプを残したい場面。マンで当たり負けしないCB・LBがいる時に機能する。
弱点・攻略法S1人が守れるのは基本的にフィールド中央のみ。クロスさせるルートでマンのミスマッチを作ったり、Sの反対側でシングルカバーのWRにフェイド/ゴーを投げるのが定番の攻略。

カバー1ホール COVER 1 HOLE

隊形: ニッケル4-2-5

カバー1ブリッツをベースに、本来ブリッツに回るはずのLBの1人をシャローミドルの「ホール」に残し、QBの目線を読みながらクロス/ダイグなど中央を横切るルートを刈り取る、マンツーマン+ゾーン読みのハイブリッドカバレッジ。LBではなくSの1人がホールを担当する場合は「ロバー」と呼ばれる。

カバー1ホール図(ニッケル) ニッケル4-2-5で、CB2人・S・NB・LB1人がそれぞれ受け手にマンツーマンで付き、S1人がヘルプなしでディープを1人カバーしつつ、残る1人のLBが「ホール」としてミドルの浅いゾーンでQBの目線を読み、クロス/ダイグを刈り取る図。 20 15 10 5 ディープ(フリー) 10yd+・S1人・ヘルプなし ホール 5–10yd LOS DEDTDTDE LTLGCRGRT XHYZ RBQB CBCBS NBLBLB S マンカバレッジ(点線=マッチアップ)
守備役割マーク対象・備考
CB×2マンツーマンX・Z(アウトサイドWR)
SマンツーマンY(TE)
NBマンツーマンH(スロット)
LB(Mike)マンツーマンRB
LB(Sam)ホール(ゾーン)5–10yd、QBの目線を読みクロス/ダイグを刈り取る
Sフリー(ディープ)10yd+、ヘルプなしで全体をケア
コーチングポイント本来ブリッツに回すはずの1人を、ミドルの浅いゾーンで待ち構える「ホール」に変える点が鍵。QBの目線を読み、クロス/ダイグ/シャローなど中央を横切るルートを潰す。
有効な状況クロスやダイグ、メッシュなど中央を横切るルートを多用する相手に対して。ブリッツを増やさずにミドルのビッグプレーを防ぎたい場面。
弱点・攻略法ラッシャーが1人減るためプロテクションが崩れにくく、QBに時間を与えやすい。ホールがいない分、サイドのアウトサイドやホールの脇を通すルートが狙い目になる。

カバー2マン COVER 2 MAN

隊形: ニッケル4-2-5

2人のSがディープを左右のハーフに分割してヘルプを残しつつ、アンダーニース5人(CB×2・LB×2・NB×1)がそれぞれ受け手にタイトなマンツーマンで付く、カバー2ゾーンとマンフリーのカバー1の中間的なカバレッジ。

カバー2マン図(ニッケル) ニッケル4-2-5(DL4・LB2・CB2・NB1・S2)のフロントで、2人のSがディープ左右ハーフをゾーンで分担し、CB2人・LB2人・NB1人がそれぞれX・Z・Y(TE)・H(スロット)・RBにマンツーマンで付く図。 20 15 10 5 ディープ左ハーフ 10yd+・ヘルプ ディープ右ハーフ 10yd+・ヘルプ LOS DEDTDTDE LTLGCRGRT XHYZ RBQB CBCBLB NBLB SS マンカバレッジ(点線=マッチアップ)
守備役割マーク対象・備考
CB×2マンツーマンX・Z(アウトサイドWR、内側にレバレッジ)
LB(Sam)マンツーマンY(TE)
NBマンツーマンH(スロット)
LB(Mike)マンツーマンRB
S×2ディープハーフ(ヘルプ)10yd+、左右分割
コーチングポイントマンツーマンの厳しさとS2人のディープヘルプを両立させたカバレッジ。CBは外側を切らせないよう内側にレバレッジを取り、上を2人のSがカバーする。
有効な状況個々のマンカバレッジ能力に自信がありつつ、ディープを割られたくない場面。ブリッツを増やさずにプレッシャーの錯覚を作りたい時にも使われる。
弱点・攻略法ピック/レリーズプレーやクロスでマンのミスマッチを作られやすく、特にLBがTEに付く際のミスマッチが弱点になりやすい。また、7人全員がカバレッジに専念し、ブリッツやスパイを置かないため、DL4人のラッシュが抑えられるとQBがフリーとなり、スクランブルが有効となる。

カバー2ゾーン COVER 2 ZONE

隊形: ベース4-3

2人のSがフィールドを左右のディープハーフに分割し、アンダーニース5人(CB×2・LB×3)が浅い/中間ゾーンを面で守る、最も基本的なゾーンカバレッジ。

カバー2ゾーン ディフェンス図(ベース4-3) ベース4-3(DL4・LB3・CB2・S2)のフロントで、緑のフィールド背景にオフェンスとディフェンスを配置し、ディープハーフ2つ、カール2つ、フック1つ、フラット2つのゾーンに選手を1対1で配置した図。 20 15 10 5 ディープ左ハーフ 10yd+ ディープ右ハーフ 10yd+ カール 5–10yd カール 5–10yd フック 0–10yd フラット 0–5yd フラット 0–5yd LOS DEDTDTDE LTLGCRGRT XHYZ RBQB CBCB LBLBLB SS
ゾーン担当目安の深さ
フラットCB×20–5yd
カールLB×25–10yd
フックLB×1(MLB)0–10yd
ディープハーフS×210yd+
コーチングポイントアンダーニース5人でショートパスを面で消しつつ、2人のSで頭上を割られないようにする構造。フラットとカールの間、2人のSの間に生まれるホールが弱点になりやすい。
有効な状況ランサポートが厚く、ショートパスを封じたい場面に強い。ボックスに人数を残しやすいため対ランでも機能する。
弱点・攻略法2人のSの間(ミドル)や、フラットとカールの間のホールを突くルート(スティック、フォー・バーティカルズのシームなど)が有効。

カバー2タンパ COVER 2 TAMPA

隊形: ベース4-3

カバー2ゾーンをベースに、MLBが浅いフックに留まらずにディープミドルの「ホール」まで駆け上がり、2人のSの間に生まれるシームを消す「タンパ2」。走れるMLBを前提にした、カバー2最大の弱点への対策バージョン。

カバー2タンパ図(ベース4-3) ベース4-3(DL4・LB3・CB2・S2)のフロントで、CB2人がフラット、両OLB(SAM・WILL)がカールを担当し、MLBが浅いフックではなく2人のSの間のディープミドル(ホール)まで下がって、2人のSの間のシームを消す図。 20 15 10 5 ディープ左ハーフ 10yd+ ディープ右ハーフ 10yd+ ホール 10–15yd カール 5–10yd カール 5–10yd フラット 0–5yd フラット 0–5yd LOS DEDTDTDE LTLGCRGRT XHYZ RBQB CBCB LBLBLB SS
ゾーン担当目安の深さ
フラットCB×20–5yd
カールLB×2(SAM・WILL)5–10yd
ホールLB×1(MLB)10–15yd
ディープハーフS×210yd+
コーチングポイント通常のカバー2で生まれる2人のSの間のシームを、MLBが全力で駆け上がって消すのが最大の特徴。MLBの脚力(スピード)がスキームの成立条件になる。
有効な状況フォー・バーティカルズやシームなど、カバー2のS間を突くルートを多用する相手に対して。ディープミドルの弱点を消しつつ、通常のカバー2と同じ人数配分で対応したい場面。
弱点・攻略法MLBが深く抜けるため、彼が元々いた浅いフック/ミドルのエリアが一瞬空く。そこを突くクイックゲームや、MLBより速いTE/スロットでのシームの奪い合いが攻略の糸口になる。

カバー3スカイ COVER 3 SKY

隊形: ニッケル4-2-5

3人(CB×2・S)がディープサードを分担し、フックを左右2つに分けて2人のLBが、左右のカール/フラット複合ゾーンをNB※とSがそれぞれ担当する。※ベース隊形の場合はLB

カバー3スカイ ゾーンディフェンス図(ニッケル・フック左右分割) ニッケル編成(DL4・LB2・NB1・CB2・S2)で、緑のフィールド背景にオフェンスとディフェンスを配置した図。ディープサード3つを2コーナーと1Sが分担し、フックを左右2つに分けて2人のLBがそれぞれ担当、左のカール/フラット複合ゾーンをNB、右のカール/フラット複合ゾーンをSが担当する形で選手をゾーン内に1対1で配置。 20 15 10 5 ディープ左サード 10yd+ ディープ中央サード 10yd+ ディープ右サード 10yd+ カール/フラット 0–10yd 複合 フック(左) 0–10yd フック(右) 0–10yd カール/フラット 0–10yd 複合 LOS DEDTDTDE LTLGCRGRT XHYZ RBQB CBSCB NBLBLB S
ゾーン担当目安の深さ
カール/フラット(左)NB0–10yd 複合
カール/フラット(右)S0–10yd 複合
フック(左右)LB×20–10yd
ディープサードCB×2・S10yd+
コーチングポイントNBを投入することでアンダーニースの人数を保ちながらカバレッジの機動力を上げる。単一のSが中央ディープを1人でカバーする点がキーで、フックを左右に割ることで真ん中のズレを消している。
有効な状況パスの多いスプレッドオフェンスに対して、余分なDBでカバレッジの脚力を確保したい場面。
弱点・攻略法S1人が守る中央ディープの脇(シーム)や、カール/フラットを複合カバーする1人を高低で挟むルート(レベルズ等)が弱点になりやすい。

カバー3クラウド COVER 3 CLOUD

隊形: ニッケル4-2-5

カバー3スカイがSをフラットのフォース役に使うのに対し、クラウドはCBがフラット/カールのフォースを担い、その分Sがディープサードへローテーションする。ここでは右サイドのCBとSの役割だけをスカイから入れ替えている。

カバー3クラウド ゾーンディフェンス図(ニッケル・右サイドCB/S入れ替え) ニッケル編成(DL4・LB2・NB1・CB2・S2)で、緑のフィールド背景にオフェンスとディフェンスを配置した図。左サイドとフックはスカイと同じだが、右サイドはCBがカール/フラットのフォースを担当し、Sがディープ右サードへローテーションする「クラウド」技術を示す。 20 15 10 5 ディープ左サード 10yd+ ディープ中央サード 10yd+ ディープ右サード 10yd+ カール/フラット 0–10yd 複合 フック(左) 0–10yd フック(右) 0–10yd カール/フラット 0–10yd 複合 LOS DEDTDTDE LTLGCRGRT XHYZ RBQB CBSS NBLBLB CB
ゾーン担当目安の深さ
カール/フラット(左)NB0–10yd 複合
カール/フラット(右)CB(クラウド)0–10yd 複合
フック(左右)LB×20–10yd
ディープサードCB(左)・S(中央)・S(右・ローテーション)10yd+
コーチングポイントフラットのフォースを誰が取るかがスカイとの違い。スカイはS(奥から下りる)、クラウドはCB(外で構えたままフォース)。左サイド・フック・NBの配置はスカイと同じで、右サイドのCBとSの役割だけを入れ替えている。
有効な状況アウトサイドの短いルート(フラット、スクリーン、ジェットスイープなど)への反応を速めたい場面や、CBのタックル力・ランサポートが高い場合に有効。
弱点・攻略法CBがフラットに降りる分、そのサイドのディープサードをSが1人でローテーションしてカバーすることになる。スピードのあるWRを縦に走らせ、Sとのミスマッチを作るのが定番の攻略。

カバー3バズ COVER 3 BUZZ

隊形: ニッケル4-2-5

カバー3スカイがSを外のフラットへ降ろすのに対し、カバー3バズでは同じSを内側のフックゾーンへ降ろし、空いた外のカール/フラットをLBが受け持つ。ディープサードの構成(CB×2・S)はスカイと同じ。

カバー3バズ ゾーンディフェンス図(ニッケル・右サイドS/LB入れ替え) ニッケル編成(DL4・LB2・NB1・CB2・S2)で、緑のフィールド背景にオフェンスとディフェンスを配置した図。ディープサードとCB配置はスカイと同じだが、右サイドはSが内側のバズ(ホール/ロバー)ゾーンへ降り、LBが外のカール/フラットを担当する「バズ」技術を示す。 20 15 10 5 ディープ左サード 10yd+ ディープ中央サード 10yd+ ディープ右サード 10yd+ カール/フラット 0–10yd 複合 フック(左) 0–10yd フック(右) 0–10yd カール/フラット 0–10yd 複合 LOS DEDTDTDE LTLGCRGRT XHYZ RBQB CBSCB NBLBS LB
ゾーン担当目安の深さ
カール/フラット(左)NB0–10yd 複合
カール/フラット(右)LB0–10yd 複合
フック(左)LB0–10yd
フック(右)S0–10yd
ディープサードCB×2・S(中央)10yd+
コーチングポイント降りるSの担当が外(カール/フラット)か内(フック)かがスカイとの違い。バズは特にTEのシームやドラッグ、クロスなど内側を割ってくるルートを消したいときに使われる。ディープサードの構成自体はスカイと変わらない。
有効な状況TE・スロットの内側ルート(シーム、ドラッグ、クロス、フォロー)を消したい場面や、ミドルでのビッグプレーを防ぎたい場面に有効。
弱点・攻略法内側に人数が寄る分、そのサイドのフラット/カールをLB1人に任せることになり、スピードのあるWRやRBのチェックダウン・スクリーンに反応が遅れやすい。

カバー3マッチ COVER 3 MATCH

隊形: ニッケル4-2-5

カバー3最大の弱点である、フォー・バーティカルズなどでディープに4人の受け手が同時に入った際の数的不利を解消するためのバージョン。見た目のシェル(3ディープ・カール/フラット・フック)はスカイと同じだが、各ゾーンでスポットドロップせず、受け手のリリースに応じてマンカバレッジへ移行する「パターンマッチ」。CBは#1がバーティカルならそのままマンで追走し、Sは#2のバーティカルを引き継いで実質4人目のディープとなることで、3人しかいないディープの数的不利を埋める「3読み(3-リード)」が代表的なルール。カール/フラット反対サイドのNBは、フラットの担当をマンでマッチしつつ、CBとの間で#1・#2を受け渡す(バンジョー)。

カバー3マッチ ゾーンディフェンス図(パターンマッチ) ニッケル編成で、シェル(ゾーン配置)はスカイと同じだが、3人のディープ選手(CB×2・S)がバーティカルに release した受け手をマンでマッチする点線矢印を加えた図。 20 15 10 5 ディープ左サード 10yd+・#1マッチ ディープ中央サード 10yd+・#2マッチ ディープ右サード 10yd+・#1マッチ カール/フラット 0–10yd 複合・バンジョー フック(左) 0–10yd フック(右) 0–10yd カール/フラット 0–10yd 複合・バンジョー LOS DEDTDTDE LTLGCRGRT XHYZ RBQB CBSCB NBLBLB S 点線矢印 = バーティカルへのマッチ(マンへ移行)
ゾーン担当目安の深さ・マッチルール
カール/フラット(左)NB0–10yd 複合・フラットをマンでマッチし、CBと受け渡し(バンジョー)
カール/フラット(右)S0–10yd 複合・フラットをマンでマッチし、CBと受け渡し(バンジョー)
フック(左右)LB×20–10yd・受け渡し(バンジョー)
ディープサードCB×2・S(中央)10yd+・#1/#2のバーティカルをマン追走(数的不利を解消)
コーチングポイントカバー3のディープが3人しかいないことで生じる、フォー・バーティカルズなど4人同時リリースへの数的不利を、パターンマッチで解消するのが最大の狙い。CBは#1がバーティカルならそのままマン、Sは#2のバーティカルを引き継いで実質4人目のディープとなるのが「3読み(3-リード)」の核心。反対サイドのNBはフラットの担当をマンでマッチしつつ、CBとの間で#1・#2を受け渡す(バンジョー)。
有効な状況複数の受け手を同時に縦へ飛ばすルート(フォー・バーティカルズなど)に対して、スポットドロップのゾーンより崩されにくい。カバー3のシームの弱点を補うために使われる。
弱点・攻略法ルールが複雑になる分、読みを誤ると受け渡しのミス(バスト)が起きやすい。ピック/クロスさせるルートで受け渡しのタイミングを混乱させたり、複数のバーティカルでマッチの負荷を上げるのが定番の攻略。

カバー4 COVER 4

隊形: ベース4-3

4人のDB(CB×2・S×2)がディープを均等に4分割するクォーターズカバレッジ。アンダーニースはLB2人がカール/フラットを複合で読み、中央のLBがフックを守る。

カバー4 ゾーンディフェンス図(ベース4-3) ベース4-3(DL4・LB3・CB2・S2)のフロントで、緑のフィールド背景にオフェンスとディフェンスを配置した図。ディープクォーター4つを2コーナーと2Sが分担し、アンダーニースはカール/フラットの複合ゾーン2つをLBが、フックを中央のLBが担当する形で選手をゾーン内に1対1で配置。 20 15 10 5 ディープ外クォーター 10yd+ ディープ内クォーター 10yd+ ディープ内クォーター 10yd+ ディープ外クォーター 10yd+ カール/フラット 0–10yd 複合 カール/フラット 0–10yd 複合 フック 0–10yd LOS DEDTDTDE LTLGCRGRT XHYZ RBQB CBSSCB LBLBLB
ゾーン担当目安の深さ
カール/フラットLB×20–10yd 複合
フックLB×1(MLB)0–10yd
ディープクォーターCB×2・S×210yd+
コーチングポイントディープを4人で分担するため単発の被弾リスクが低い。その分アンダーニースは3人と手薄になりやすく、LBのカール/フラット複合読みの精度が鍵になる。
有効な状況ロングパス(バーティカル系)を徹底的に消したい場面や、パスラッシュを増やしてもディープを崩されたくない場面に強い。
弱点・攻略法アンダーニースが手薄になる分、ショートパスの連続やランで消耗を狙う攻略が有効。

カバー6 COVER 6

隊形: ベース4-3

フィールドを狭いサイド(バウンダリ)と広いサイド(フィールド)で分け、バウンダリ側はカバー2的にハーフで、フィールド側はカバー4的にクォーター2つで守る左右非対称のカバレッジ。

カバー6 ゾーンディフェンス図(ベース4-3) ベース4-3(DL4・LB3・CB2・S2)のフロントで、緑のフィールド背景にオフェンスとディフェンスを配置した図。バウンダリ側はCBがフラット、LBがカール、Sがディープハーフを担当し、フィールド側はLBがカール/フラット複合、Sとコーナーがディープクォーター2つを担当する形で、選手をゾーン内に1対1で配置。 20 15 10 5 ディープハーフ(バウンダリ) 10yd+ ディープ内Q(フィールド) 10yd+ ディープ外Q(フィールド) 10yd+ カール 5–10yd フラット 0–5yd フック 0–10yd カール/フラット 0–10yd 複合 LOS DEDTDTDE LTLGCRGRT XHYZ RBQB CBS LBLBLB SCB
ゾーン担当目安の深さ
フラット(バウンダリ)CB0–5yd
カール(バウンダリ)LB5–10yd
フックLB0–10yd
カール/フラット(フィールド)LB0–10yd 複合
ディープハーフ(バウンダリ)S10yd+
ディープクォーター(フィールド)S・CB10yd+
コーチングポイント左右で技術が異なる点がキー。バウンダリ側は少ない人数(CB+LB+S)で守れる分、フィールド側によりDBを割ける設計になっている。
有効な状況ワイドサイドに強いレシーバーを集めるオフェンスや、フィールドを広く使うオフェンスに対して守備の人数配分を最適化したい場面。
弱点・攻略法バウンダリ側は守備範囲が広いハーフ1人が弱点になりやすく、そちら側に速いレシーバーを集めて深いボールを狙う攻略が有効。

各図は概念説明用の簡易ダイアグラムである。実際の深さ・調整はチーム/コーチのルールにより異なる。